花祭り・灌仏会(www2.ocn.ne.jp/~atagosan/Gyouji.html#Flower)

 花祭り、灌仏会については二本松市の愛宕山長泉寺さんのホームページに詳しく載っています。了解を頂戴していますのでご紹介します。

お釈迦様がインドのルンビニー園で誕生された日です。もちろん、当時のインドと現在では違う暦を使っていますから、厳密に8日とは言えませんが、古来から4月8日が、ご生誕の日として伝承されてきました。
 この法会は、日本では推古天皇十四年(六○六)に始まったと伝えられ、花御堂というお堂を造ってお釈迦様の誕生仏をまつり、甘茶を灌ぐ灌仏の儀式、灌仏会が行われます。
 仏伝によると、お釈迦さまは、母親であるマーヤー夫人の脇の下から生まれたと伝えられ、しかもスクッと立ち上がってから七歩歩き、右手を上に左手を下にして、天と地を指さし言葉を発したという、古くからの伝説に由来しているのです。皆さんもご記憶でしょう。そう、あの「天上天下 唯我独尊」という有名な言葉です。
 多くの場合、この言葉は?この世あの世を通じても、自分だけが一人だけ偉い!?という、ややもすれば自己中心的、独善的な言葉として聞こえるかも知れません。(本来は、仏教の優位性を表すための表現だったのかも知れませんが。)
しかし私達仏教とはこう解釈します。
 「もし、君が永遠の真理(覚り)を見たいのならば、たよりとすべきものは君自身なんだよ!君以外の何者にすがってみても始まらないんだ!だから、君が命を戴いて生きているということ、そして自分自身を大事にしなさい。そして見つめなさい。そこにこそ、本当の真理は必ずある!」、と。また七歩歩まれたことも、この世の六道を越えた仏としての位置を表していると解釈されています。
 お釈迦さまは偉いですね。生まれたばかりというのに、こんなにも素晴らしい教訓を述べられたのですから。もしかしたら、これこそ初転法輪(最初の説法)ということになるのでは。
 なお仏伝には、その後のお釈迦さまは、普通の子供と同じように成長したとありますから、出家までの奇跡的な行動はこの時に限られているといえましょう。

 とにもかくにも、美しい花を飾り、清らかな心で、お釈迦様のお誕生日をお祝いいたしましょう。お寺でも花御堂を造ります。

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