福島稲荷神社 夏越人形祭 

平成14年7月30日

 今年の人形祭の神輿渡行には、参加しようかどうか迷いました。

 「御輿の会」の代表のKさんの奥さんが、つい先日亡くなられたのです。Kさんのお宅は私の家の3軒隣で、Kさんは私の先輩で、子供同士が同級生です。亡くなられた奥さんはとっても素敵な才女でした。私の妻が「失声症」で入院したときに、そっと落語のテープとカセットレコダーのお見舞いにいただいたり、その年の暮れには手作りのローストビーフをいただいたりと、いろいろ心優しい気遣いをしていただきました。そしてお宅の玄関先にはいつも季節の花やが咲き、なにげなく置かれた「つくばい」にはいつもきれいな水が張られていました。甘納豆を売っているお店は小さいけれどいつも江戸の「粋」を感じさせる素敵なお店で、その中に坐っている奥さんはいつも笑顔を絶やさない方でした。私たち夫婦はK先輩のような夫婦でありたいと思っていましたし、妻はK先輩のファンでもあります。そんな素敵な奥さんが50歳という若さで旅立ってしまったのがほんとに悲しく、悔しく、残念でなりません。くしくも、あなたの残した朝顔市の日がお葬式の日になってしまいました。ご冥福を祈ります。合掌。

 そんなつらい気持ちで神輿の日を迎えたのでしたが、拍子木を打つ役割をいただいたので、休むわけにいかなく、やっとの思いで参加したのですが、奥さんの供養にとおもい、心入れ替えて神輿に肩をいれました。お祭りの大好きだった奥さん、朝顔の好きだった奥さん、福島っこの神輿をずーと見守っていてくださいね。


お祓いを受けて出発です。

連山車の新会長、良い位置取りです。

想いも祭の装束も様々。女性は3人でした。