読んだ本買った本

零 二/弥 生

 癒しの1冊

 クイールはラブラドールレトリバー種。おなかの脇にツバメが羽を広げたような毛並みがあります。育ての親との別れ、優秀な盲導犬としての活躍とパートナーとの別れ、そして育ての親元でなくなるまでの様子がきれいな写真と共にクイールを愛した人たちの世界が繰り広げられます。(3/4)

   全共闘委員長になった東大女子学生神林美智子と第4機動隊隊長山崎一平の思想を越えた愛。摩訶不思議な愛の末生まれてきた「勝利」を巡り二人の懊悩は破壊へと向かう。そして二人を迎える最後の愛はなにか?つかこうへいワールド。(3/5)

 浅田次郎著「蒼穹の昴」にでてくる「春児」のモデルになった宦官「小徳張」が語った紫禁城の中での皇帝、皇后そして宦官や女官たちの話。西太后の寵愛を一身に受け、最高位の大総官に上り詰めるまでの「ラストエンペラー」の時代がえがかれていてたいへん興味深い読み物でした。(3/13)

今月の1冊

 清朝皇帝「光諸帝」の寵愛を一身に受けた珍妃は、戊戌の変に関わったとして、西太后により紫禁殿の冷宮という牢獄に等しい建物にとらわれる。2年後の義和団の乱に際してし皇帝や西太后らは紫禁殿をおわれ、西安に逃れる際珍妃は何者かによって井戸に投げ込まれ殺されてしまう。各国の貴族たちが珍妃殺害の犯人を捜す、「蒼穹の昴」続編。(3/18)

 お奨め

大手総合商社の上司の責任を転化され、子会社に出向した彼はプライドを傷つけられ、辞表をたたきつける。そんなとき高校時代の陸上部のライバルが地元の選挙区から無所属で代議士に立候補するので、選挙を手伝ってくれと、話がある。失職中の彼には家庭があり迷いに迷うが、秘書として選挙と言うレースを走ることになる。地元の同級生たちの応援を受け、選挙を戦う候補者。そこにはいろいろな妨害が仕掛けられる。政党に属さない候補の選挙がいかに不公平か、現在の選挙制度の不備などが描かれています。(3/25)

 精神科医の著者。引きこもりや過食症・拒食症と言う現代の「家族」が起因しておきる病気。母親との供依存や父親の家族機能障害が、援助交際や性非行などの問題行動や、摂食障害やドメスティックバイオレンスなどの病理となることが書かれています。父親の役割論は考えさせられます。(3/28)

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